EmbroideryStudioでは、ビーズデザインには専用のビーズ機能を使用します。シークインにも同様の機能があります。
タジマDSTファイルフォーマットにエクスポートすると、「ドロップビーズ」と「ドロップシークイン」機能は共にジャンプコードに置き換えられます。DahaoでDSTフォーマットにエクスポートする際、マシンファイルはジャンプコードの標準外の使用を特定する、修正プロトコルを使用します。これは修正されたDahao特有のDSTフォーマットです。
デザインにシークインとビーズが両方含まれていない限りは、マシンファイルのエンコーディングを気にする必要はありません。両方のオブジェクトタイプはマシンファイルでは同じようにエンコード化される為、ビーズとシークインをマシンのそれぞれの「スロット」に明確ににマッピングする必要があります。出力時に保存オプションの設定ダイアログを介して行います。DahaoでタジマDSTを現在のマシンフォーマットとしてエクスポートする場合は、保存オプションの設定>ビーズタブのドリップリストが使用できます。
デザインに2つのシークインと2つのビーズが含まれているとします。使用するマシンでシークインがスロットAとスロットB、ビーズがスロットCとスロットに設定されている場合、ビーズタブでは、ビーズAはシークインC、ビーズBはシークインDにマッピングする必要があります。Dahaoコントローラーは縫製時にシークインとビーズを正しく区別します。
このマッピングはソースデザインファイルではなく、マシンファイルにのみ影響がある為、製作ワークシートには表示されません。その為、シークインとビーズの設定方法に従い、デザイナーが正しいマッピングをマシンのオペレーターに(またはその逆)伝えなくてはいけません。マッピングが交わらないようにすることが重要です(例:ビーズAとシークインAの両方をスロットAに割り当てたくない場合)。
メモ DSTファイルは最高4シークインと(または)ビーズしかエンコードできません。同じデザイン内にシークイン3個とビーズ5個がある場合、マッピングは機能しません。スロットが不足します。
一部のマシン構成には、ビーズを交換する際に遅れが生じるものもあります。コントローラーがビーズXを落とすコマンドに遭遇すると、マシンはピッカーにあるビーズを落とし、その後切り替えを行います。
この問題を修正するには、「ビーズ交換を先取り」して、補正する必要があります。つまりビーズの交換を一歩シフトさせます。アクティブにすると、システムは「AAA BBB」を「AAB BBB」として出力し、正しいステッチできるようにします。ビーズ交換の遅延を補うにチェックを入れると、最初のラインが下図のように再エンコードされます。
メモ 設置を行うエンジニアは、「ビーズをシフト」して補正する必要があるかどうかを理解しているでしょう。
「開く」オプションダイアログには、保存オプションの設定>ビーズのメカニズムでエンコードされたマシンファイルをデコードする、逆のコントロールがあります。「開く」オプション>変換詳細タブでは、Dahao対象のマシンを使用するこれらのフォーマットを開く際、シークイン機能をビーズとしてデコードすることができます。