メルコCNDデザインファイルを読み込む

CNDファイルをEMBに変換する

CNDにはいくつかのバージョンがありますが、どのバージョンもEmbroideryStudioで読み込むことができます。これらのデザインは正確にサイズが変更される一方で、ステッチ数やステッチの位置がオリジナルのデザインとは多少異なることがあります。オリジナルファイルと変換されたファイルでは、ステッチ数が多少(±10%)異なる場合があります。これはソフトウェアによりステッチを計算する方法が異なるためです。EmbroideryStudioではそれに相当する機能がない為、CNDデザインオブジェクトの特定の機能を認識できません。しかしストックデザインは通常これらの機能を使用しない為、一般的に問題なく変換が行われます。

メルコCNDファイルを開くと、デザイン内で使用されているメルコのステッチタイプはEmbroideryStudioステッチタイプ(サテン、ランニング、タタミなど)に変換されます。間隔、ステッチ長、EmbroideryStudioステッチタイプに適用する初期設定を調整する変換設定は変更することができます。また倍率を指定して、オリジナルとは異なるサイズでデザインを開くことができます。

CNDファイルからEMBに変換するには

1ハードディスクからファイルを開くか、テープや刺繍ディスクからファイルを読み込みます。

OpenCND.png

 

2Melco(CND)ファイルを選択し、オプションをクリックします。コンデンスファイル入力数値ダイアログが開きます。

CondensedFileInputSettings.png

 

3倍率パネルで、デザインを開きたい倍率を入力します。

新しく設定する大きさは、オリジナルのデザインサイズに対する比率で表します。例えばオリジナルの120%にサイズを変更するには、倍率の各フィールドに1.2と入力します。

convert00061.png

 

4調整パネルに、デザインに適用する間隔と長さの値を、オリジナル値に対してのパーセンテージで入力します。サテンの間隔、ランニングステッチ長、タタミの間隔、長さは調整することができます。

5自動で色を割り当てパネルで、CNDファイルから刺繍糸の色情報を読み込むかどうかを選択します。これによりファイルがEMBに変換された時に、ステッチが正しい色で表示されます。

6効果パネルで、デザインに適用したい効果を選択します。

これらの効果に関する情報の詳細は、マニュアルの関連する項目をご覧下さい。

オプション

機能

自動間隔

コラムの幅が変わるところで、自動的にステッチの間隔を調整します。詳細はサテンステッチを適用するをご覧ください。

間引きステッチ

形状の輪郭から標準のステッチ間隔が計算されます。鋭いカーブでは外側の縁のステッチが不足し、内側ではステッチが集まってしまいます。間引きステッチは、カーブのきつい部分のいくつかのステッチの長さを短くし、滑らかなステッチを作成します。詳細は間引きステッチを適用するをご覧ください。

フラクションスペース

フラクションスペースを選択すると、EmbroideryStudioはオフセットフラクションという特定の基準点から間隔を計算します。これは形状の内側と外側にあります。オフセットフラクションは変更が可能で、縁の内側と外側でステッチ間隔を調整します。詳細はフラクションスペースを適用するをご覧ください。

7初期値パネルで、サテン間隔ステッチ長最大ステッチ長値を必要に応じて調整します。

CNDデザインが、出荷時の設定と異なる数値を使って作成されている場合、これらのフィールドで数値を無効にできます。

8OKをクリックし、開くをクリックします。

デザインウィンドウに選択したデザインが表示されます。デザインのサイズ変更は画面上で直接行うことも、オブジェクトプロパティドッカーを介して行うこともできます。またデザインを回転、反転、傾斜することもできます。

参考 CNDデザインが刺繍される前に、EXPフォーマットファイルが作成されます。EXPにはステッチ数が保存され、直接刺繍が行えます。このファイルもまたEmbroideryStudioで開くことができます。

関連項目